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SORGENKIND
The tales of psychedelic spirits
世界中で加速するサイケデリック・ルネサンス
Little surrealistic Psychedelics book
サイケデリックスとは、もともと世界各地の伝統社会で超自然界へ飛翔するために使われてきた植物に含まれるものです。本書は、その神秘に魅せられ、中南米やインドで20年以上もフィールドワークを重ねてきた人類学者による緻密な思索をまとめた1冊。
構想から出版まで約2年。ついに完成したのは前代未聞のシュールな物語。サイケデリックスとは何か、またどんな作用をもたらすものなのかを、大胆かつユーモラスに描いています。
サイケデリックスはいま、うつ病やトラウマ、不安障害、依存症などの特効薬として急速に研究が進められ、精神疾患の治療薬としての可能性にも注目が集まっています。そんな新たな側面に興味がある方はもちろん、生きる意味とは、本当の幸せとは何か……といった人間の実存について哲学的な探究を続ける人にとっても示唆に富んだ書になっています。
About the Author
蛭川 立(Tatsu Hirukawa)
明治大学情報コミュニケーション学部准教授。京都大学農学部農林生物学科卒業、京都大学大学院理学研 究科動物学専攻修士課程修了、東京大学大学院理学研究科人類学専攻博士課程修了。ベゼッハ・ヂ・メネゼス大学ブラジル心理生物物理学研究所、花園大学 国際禅学研究所、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ心理学科、クイーンズランド大学人文学部科学哲学科、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部で客員研究員を歴任。ウスコ・アヤール絵画学校でパブロ・アマリンゴに師事。京都 DMT茶裁判、大藪大麻裁判で弁護側専門家証人をつとめる。著書に『彼岸の時間<意識>の人類学』(春秋社)、『精神の星座』(サンガ新社)他。
写真右から2番目が著者。1997年、シロシビンキノコの調査でメキシコ・オアハカ州、マサテカ族が暮らすウアウトラ・デ・ヒメーネス村を訪れた際の1枚。左から2番目の男性は伝説の女性呪術師マリア・サビーナの孫、ガルシア・マルティーネス。